トークテーマ「おまつりとわたし」
womenomics(ウーマノミクス)とは、woman(女性)とeconomics(経済)を組み合わせた造語です。
就業する女性が増えることで、企業活動の活性化や消費の拡大といった効果が見込まれ、社会や経済が活性化するという考え方から生まれました。
八戸青年会議所では、仕事や育児、家事、まちづくりと、バイタリティにあふれる女性メンバーが多数在籍しています。
さまざまなライフワークを両立させながら日々を奮闘する女性メンバーが、いま考えていることとは!?そして、これからの夢や目標とは!?-。思う存分にトークしていただきます。
仕事、子育て、青年会議所活動―。
計り知れない女性の底力!
~シングルマザーと子育て~
鶴飼:私たち3人(鶴飼、村山、廣野)それぞれ、青年会議所の同期入会だったり、高校の同級生だったり、同じ誕生日だったり…。何かと共通点が多いよね。みんな、バツイチだし(笑)。やっぱり、地の果てを見た女性は強いんですよ!私は、高校卒業して、仙台の短期大学へ進学して、エクステリアのメーカーへ就職して…。結婚するときに八戸へ戻って来て、親の経営する会社に勤めて17年かな。3人の子供を産んでから独身に戻りました(笑)。
村山:私も今でこそ、パルフェネイルを立ち上げているけど、24歳くらいでシングルマザーになって、パートでずっと働いてました。35歳くらいの時に、子供ももう中学生になったし、何か資格をとるなら今しかないかなって思って、ちょうどその時に弟のお嫁さんがネイルの勉強をし始めたのを見て、「あっ、あたしのほうが上手に絵を描けそう」と思って(笑)、12年勤めたところを辞めてネイルの資格を取りました。思えば昔から美術だけは5だったし(笑)
鶴飼:どのママもそうですが、育児と仕事の両立は大変ですね。でもやるしかないというか・・・。朝美ちゃんはすごい!仕事の途中で帰って子供たちのご飯つくってからまた職場に戻ってきたり。
廣野:今はしてないけどね。それこそ今は子どもたちが大きくなってきたからだいぶ楽になってきたけど、小さい時は、時間の決められた業務が多くて、休日体系や、やりたい仕事内容よりも勤務時間優先の仕事をしてたかな。今は、シーガルビューホテルに勤めていて、サービス業もやっぱり初めはきつかったなあ。子供の体調で急に休まないといけないとか気まずいし。
村山:そうだね、参観日や運動会のために「休みが欲しい」とか「早退します」がすごく言いづらかった。
鶴飼:子供の具合悪いのを迎えに行くとかね。保育園から電話掛かってくると、「あ、どうしたんだろうという心配よりも、あ、仕事に穴開ける、どうしよう」って思ってた。
村山:育児で考えると、小学校入るまでは大変だよね。目が離せない。まあ、小学校に入学しても子どもの習い事や塾があれば、どうしても子どもに合わせた時間で行動しなくちゃならないよね。
鶴飼:青年会議所の活動についても、夜の委員会や定例会に参加するには仕事と家事を終わらせてからでなければ難しいので、前日までに家事をある程度済ませています。
村山:月に一回の定例会や懇親会の前日は特に大変だよね。帰宅してから家事が満足にできないことも多いので前の日までに終わらせます。ただ、そうなってくると子どもたちが必然的に自活能力を身に着けるようにもなりました。自分で公共機関を使って帰ってくるなど、自分で行動できるようになりたくましくなりました。
鶴飼:それでも、私の会社のお客様は、私の子育てなどの状況を理解してくれる方が多かったから、いまもこうやって仕事をできているなあと感じる。恵まれているね。
村山:自分もそう!お客様に子どもの迎えがあるとかを正直に話すことで理解してくれる方が多いので逆に同じことで自分が断られる立場でも、共感できる。だから自分の店では、子どもを連れて来店できるようなサポートも心がけています。
廣野:私も子供の送迎などママ友に頼めるところは頼んで、助けてもらっています。
2018年おまつり広場にて
~「おまつり」と「わたし」―。~
鶴飼:青年会議所活動には極力子供たちを参加させています。青年会議所事態や活動をなかなか知る機会のない分、目で見て感じてほしいと思います。花火大会の設営とかおまつり広場のボランティアとか、いつの間にか子どもが手伝いをしてくれるようになりました。
村山:私の子どもも、積極的におまつり広場の撤収に参加するようになった。裏方の仕事が好きな子供だから結構楽しんでくれました。ほかのメンバーと交流を持つこともできて、子どもにとっては良い経験となっているかな。一緒に子どもといなくてもメンバーの誰かが面倒をみてくれている場面もあったりで、本当にありがたい。
廣野:私の子供も今年はおまつり広場を手伝いたいと言っています。
こういう機会ってなかなか体験できないし、大人になったら自然とそういった市民活動やボランティアに参加できる人になってほしいと思います。
鶴飼:ところで、朝美ちゃんとおまつり広場を運営するのは2回目なんですが、今年度の委員会が決まったときに「恵美ちゃんとおまつりできるのも今年だけかも」と意気込んでくれて、委員長としてとても嬉しい限りです。
廣野:そうそう、おまつり委員会に配属になったからには、自分も楽しんで、周りにも楽しんでもらいたい!八戸の誇りある祭りだし、八戸の夏を感じてもらいたいな。おまつりに参加する人、見る人、広場に来る人、みんながいるから、今までもこれからもまつりが続いていくんだなって思う!
鶴飼:私たちがおまつり委員会っていうのはある意味で運命かもね。おまつり委員会は達成感があるから面白い。たくさんの来場者のために準備はかなりハードですが、だからこそ、多くの人におまつり広場を知ってもらいたいってのいうのもある。そのために、今年度はSNS発信に力を入れるためにSNS企画をファンクションとしてつくり、担当を由布希にお願いしました。そして、委員会全員でたくさんの友達にも協力してもらって、どんどん拡散してもらうように力を入れています。
村山:やるからにはしっかりやりたいよね!まずは、八戸JCのインスタグラムのフォロワーを増やすために全国のJCのインスタのフォローをして、200人まで伸ばしました。最近ではそこから、私のネイルサロンを知ってくださる方もいてとても嬉しいです。
私としては「おまつり委員会なんか楽しそうですね」と言われるのが一番しめた!と思います。
鶴飼:もちろん、三社大祭やおまつり広場のこともだけど、仕事と家事、青年会議所の活動をしていることや、青年会議所というものを知ってほしいのもあるよね。掲載する記事も、もっと面白い内容にしたいと思う。会議の活動報告も大切だけど、もっとたくさんの人が読みたくなるようなワクワクさせる写真や文章を投稿するために、何より自分たちが楽しまなきゃ面白い記事も書けないと思います。
村山:おまつり委員会が楽しそうに見えて、青年会議所メンバーにとって人気ナンバーワンの委員会になればいいな(笑)
廣野:実際楽しみながらやっています。私は回数は出れませんが、そこはほかのメンバーに助けてもらっています。
鶴飼:そうだね。おまつり広場では青年会議所メンバー全員に楽しんでやってもらいたいです。それが来る人たちにも伝わるし、ことしの「このまちのみんながHERO」というテーマにぴったりだと思う。おまつり広場では誰でも参加できるし、そして誰もが主役になれる場所だということを発信したい。
そして、私たちの他の共通点にみんな根っからのおまつり女だという点もあります。
村山:そういえば私も三社大祭に参加してたー!
廣野:私自身も2歳頃から30歳ちかくまでずっと三社大祭に参加してたなぁ。夏になるとお囃子の音が聞こえてきて、三社大祭大祭が始まるってワクワクするよね!縁があって虎舞にも参加したし。祭りで知り合う人もたくさん!大人から子供まで仲良くなれる!それも今思えば、すごいことだなぁ。
鶴飼:やっぱり八戸のお祭りだしね。私は、大太鼓以外は全部経験したかな。ジャガラもやったし。生粋のお祭り好き!
村山:私もやったよ(笑)。
鶴飼:でも、ずっと三社大祭には参加してたけど、おまつり広場を八戸青年会議所がやっていることを知らなかった。やっぱり、そこはもっと知ってもらえるようにしたいな。
村山:そうだね。知らない人が多いよね。
鶴飼:3人が発信することで、おまつり広場や青年会議所の周知と一緒に、同じような境遇のシングルマザーにも頑張って欲しいと思いますね。これができない、あれができないというよりも、やっちゃえ!というような。家の中を100%キレイにしなくても死なないから(笑)、もっと自分のやりたいことにチャレンジしてほしいです。
村山:確かにね。毎日洗濯しなくても大丈夫。2日にいっぺんでも大丈夫だよとか。周りにも頑張りすぎてしまうママは多いよね。「子どものため」と言いながら自分を犠牲にするようなママが多いような気がする。もっと楽に考えていいと思います。
廣野:こう見ると青年会議所の女性メンバーはみんな強いよね。
村山:芯がある(笑)。
鶴飼:私が青年会議所に入会して気付いたのが、「私って、まだ、これだけ動くことができるんだ」。ってびっくりした。PTAに行って、青年会議所の委員会に参加して、その資料をつくってと、頭も体も動きっぱなしなんだけど、「こんなにまだできるんだ」って。今までは通勤と家に帰ってご飯をつくって、育児してそれでもういっぱいだと思っていたのに、今の自分にビックリです。
そういった意味も込めて、おまつり広場に来た方たちには、今の自分から一歩前に踏み出せる機会を創出します。昨日の自分より、一歩踏み出せる自分に気付く場として第42回おまつり広場開催テーマ「このまちのみんながHERO!」を感じてほしいです。
廣野: 私たちの共通点は三社大祭に参加していたので、おまつりは出て当然であり、生活の中の一部だという認識。お囃子を聞くと血が騒ぐという感覚もおまつり女ならではの感覚でしょう(笑)
私はHERO Labという新企画の担当ですが、ここに来た来場者に三社大祭の魅力に改めて気付いてほしいのと、そのおまつりが受け継がれてきた中で関わってきた人たちの思いを知ってほしいです。
そしてそこから、皆さんがHEROになるしかけを準備していますので、まずはHERO Labに遊びにきてください。
村山:私はSNS担当なので三社大祭、そしておまつり広場を一人でも多くの人に知っていただきたいのと、私たちの思いが伝わるように発信し続けています。
鶴飼:おまつり広場では、そういったおまつりの楽しさを味わってほしいですし、いろんな人によってこの文化が語り継がれてきていることを知ってほしいです。
そして、おまつり広場で自分も語り継ぐ一員であり、このまちのHEROだということに気付いてほしいです。そして、皆さんに元気なってもらって帰ってほしいです。
・鶴飼 恵美(2019年度 魅力発信グループ おまつり委員会委員長 H28年01月入会)
家業のオートガードの常務取締役として大車輪の活躍。3人の子どもを育てながらPTA活動や地域活動にも積極的に取り組む。小さいころから山車を引いていたこともあり、‘三社大祭愛’が強く、ことしはおまつり委員会委員長としておまつり広場の運営を総括する。
・村山 由布希(2019年度 魅力発信グループ おまつり委員会委員 H30年07月入会)
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ネイルサロン Parfait nailオーナーとして、‘大人可愛い’ネイルを提案。持ち前の色彩感覚と描画技術で多くのファンが根付いている。ことしは入会から切望していたおまつり委員会に配属され、企画立案に奔走している。
・廣野 朝美(2019年度 魅力発信グループ おまつり委員会委員 H28年01月入会)
海の樹開発八戸シーガルビューホテルで営業部宿泊営業課課長を務める。丁寧なサービスや確かな営業力で同僚からの信頼も厚い。ことしはおまつり委員会のメンバーとして、女性が輝ける広場の運営を目指す。