womenomics

トークテーマ「みらいとわたし」

 

womenomics(ウーマノミクス)とは、woman(女性)とeconomics(経済)を組み合わせた造語です。就業する女性が増えることで、企業活動の活性化や消費の拡大といった効果が見込まれ、社会や経済が活性化するという考え方から生まれました。八戸青年会議所では、仕事や育児、家事、まちづくりと、バイタリティにあふれる女性メンバーが多数在籍しています。さまざまなライフワークを両立させながら日々を奮闘する女性メンバーが、いま考えていることとは!?そして、これからの夢や目標とは!?-。思う存分にトークしていただきます。

 

住み暮らすまちへの想い

女性ならではの視点で語る八戸

 

~夢とわたし~

 

石久保:「みらいとわたし」というテーマですが、大人になってからはあまり「夢」というものを考えた時がないですね。今を生きていくことが精一杯。将来設計というところでは30歳ぐらいから5年スパンで考えるようになりました。「夢」というよりは、より現実的なことを考えるようになりました。漠然とした将来設計ではありますが、それを目標として実現できるように毎日を過ごすことで、自然に将来設計通りに進んでいっています。

 

大石:私も将来設計をしていかなくてはならないと思っていますね。20代と30代では自分の考えも違ってくる。そろそろしっかりしないとなと…(笑)

 

大沼:私もあまり夢はないですね。大それた夢はありません。ただ、仕事では夢というか目標はあります。うちの会社は年配の方が多く、どうしても固定観念にとらわれて、新しい考えやアイデアが出づらいです。その代わり技術があるとかはあるのですが、バランスが大事ですよね。世代交代をしたくても若い人が募集しても入ってこないので、若い人が働きやすい職場環境を作っていきたいと漠然と考えています。

 

大石:それこそ、大人になってから夢ってなんだろうと考えます。でも私は学生の時の夢を今かなえることができています。デザイナーになることが中学校の時の夢でした。デザイナーの専門学校を経て、自分自身でも勉強しました。努力が実らず違う道を目指す方がいる中で、自分は夢であるデザイナーの職に就くことができています。もともとアニメが大好きでした。夢が膨らむ中で声優や絵を描く仕事がしてみたいと考えていました。一人でアニメを見ながら自宅で声を出していました。その時に「13歳からのハローワーク」という本があり、なにげなく読んでいたらグラフィックデザイナーという職種に出会いました。なんかグラフィックデザイナーという響きも恰好良いなと。もともと絵が好きで、様々なお菓子のパッケージやCDジャケットなども集めていました。集めていく中で自分自身でもデザインをやってみたいなと思いました。特にアポロのチョコレートのパッケージが好きでした。変わった形のパッケージを良く集めていましたね。CDジャケットの色合いなども好きなものがありました。

 

 

石久保:大石さんは好きな仕事ができているとのことですが、家庭や育児、仕事とJCの全てを同時に行っている女性メンバーってすごいと思いますね。私は育児がまだないのですが、自分に置き換えるとできる自信がない。これから青年会議所を考えると、その部分で女性会員に対するサポートが取れていれば、もっと多くの会員が入会しやすくなるのではと思います。やっぱり、家庭のこと仕事のこと、JCのことそれぞれ一生懸命やりたいと思うので。

 

大沼:私は青果関係の仕事もしていますが、会社には朝の5時とかに会社に来る方もいます。習慣なんでしょうけど、年配の方が多い中で、あまり無理をさせたくないという気持ちがあります。それこそ、JCかどうかはあまり関係なく、家庭とか育児とか家庭のバランスがあると思うので、拘束時間が長くなってしまうことも改善できないかなと。会社を好きでいてくれるのはありがたいんですが。私としては、JC活動をしながらも、もっと会社の情報を発信したいですね。例えば、ハート型のきゅうりなんかを扱っているのですが、一風変わったものも広く宣伝したいなと。会社のホームページをつくったりとか。以前は、どじょうやヒルなんかも扱っていたので、昔ながらの常連の方から問い合わせがあったりします(笑)。昔は肩こりの治療なんかにヒルが使われていたみたいで。

 

大石:ヒルって、ナメクジみたなものですよね?

 

大沼:そうですね。ヒルは毒素を取り除いてくれるんですよ。私も、当時ニキビができたときに吸ってもらおうとしましたが、ニキビを素通りして全く吸わなかったです。もしかしたら、国産のヒルと違ったからですかね(笑)。

 

 

~わたしたちが住むまち~

 

石久保:ヒルなんかも、もしかしたら八戸のひと昔前の魅力なんですかね(笑)。私は、六ヶ所村で生まれて18歳のときに八戸に来てますが、当時と比べて夜のまちが閑散とし過ぎていますね。中学生のときに八戸に遊びにきたときの印象はすごく人が多いということでした。特に長横町や六日町は少し歩くと人とぶつかるほど大勢の人が歩いていました。19歳のときから今のスナックの仕事をしていますが、その当時も人が多く特に夜は多いと感じました。同じようなスナックでも当時とお店のスタイルが変わりましたね。昔ながらの老舗のスナックが無くなってきましたね。

 

大沼:飲みに出歩く人も少なくなったんですかね。若い人はあまり外に出ないとか。県外から八戸に転勤で来られている方々とお店で話していたときに、「八戸はイカのまちと言われるが、飲み屋のまちでもいいのではないか」。と言われました。「これだけ飲み屋さんが多いのに、そのことをPRしないですよね。」とも言われました。夜がにぎわうというか、そういう活気が若い人から生まれたらもっと面白いかなと思います。

 

大石:私は20歳になるときに八戸へ来ました。来てすぐに戸惑ったことは、周りの方の言葉遣いの語調の強さについてでした。私のことを気にかけてくれる職場のおじさんが一人いたのですが、怖めの言葉遣いなので、怒っているとずっと思っていました。でも話す機会が増えて分かったことは、実はとても優しい方で、そういう言葉遣いなのだなということでした。最初は2年程たったら地元に戻ろうかと考えていました。でも結局は八戸のことが好きなので、今も八戸にいるんだと思います。

 

大沼:私は海に近いところに住んでいるので、すぐ海に行けるのはうれしいですね。年に1回、白浜海岸でバーベキューをするのですが、近くていいなと毎回思います。都会の海と違って規制も少なく感じます。欲を言えば海方面に遊べるところがあってもいいなとも思います。昔、プレイピア白浜ってありましたよね。また復活してほしいです。

 

石久保:バイキングの乗り物良かったよね。

 

大沼:ジェットコースターもありましたよね。今は草が生い茂っていて面影がなくなっていますね。何かあったときに、海を見にすぐ行けるところがいいですよね。気になることは、八戸について、若い人たちが住みよいまちではないと思っているということでしょうか。このまちでずっと働いて暮らしていても先のことが考えられないのかもしれません。全国的に見て、青森県の労働時間は長いのに、所得が少ない傾向があると感じます。

 

 

~八戸の「いいね!」~

 

大石:本当は暮らしやすいまちなんですけどね。私は自分が人見知りという理由からかもしれませんが、八戸の人は自分から話しかけてくれることが多く感じます。例えば、私が買い物しているときに、知らないおばあちゃんが、「この野菜いいよ」と教えてくれたり。バス停で待っていると、ずっと話してくれるおばあちゃんもいたり。また近所の中学生がすごく挨拶してくれるんです。今どきの中学生って挨拶されるんだと、びっくりしました。周りが変わったのではなく、私自身が変わったことで、八戸への見え方が変わったのだと思います。

 

石久保:そういう「八戸っていいよね」って思える場面をつくっていくのは必要ですよね。私は2013年に八戸青年会議所に入会したのですが、当時は積極的に参加していなかったんです。2015年に日本各地から青年会議所メンバーが集まる全国大会が八戸で開催されて、メンバーそれぞれがその大会に向けて準備や担当がありまして、私の大会での担当は開会式の受付でした。準備が進むにつれて、みんなの余裕がなくなっていくのを新入会員ながら感じ、みんなの背負っているものの大きさを感じました。私が休むと誰かに迷惑が掛かるという。そこから少しずつ考え方が変わっていきました。また喫煙のマナー、騒音苦情などの対応を覚えています。本気で取り組んだことで、メンバーとの仲間意識が強くなったし、結束できたことで、みんなで泣けるくらいやり切った大会になったと思います。「八戸っていいな」って思った瞬間でもありますね。

 

大沼:私が所属する未来ビジョン発信委員会はことし60周年の節目に未来への提言をすることになっているんですが、委員会メンバーに県外出身が多く、八食センターが凄いと言っていました。館鼻岸壁朝市も色々な物が売っていて珍しいと驚いています。ずっと住んでいることもあり、身近すぎるために気付けていないことが八戸のポテンシャルかと思います。食の可能性に関しては、津軽方面の嶽きみが全国的に人気です。あとは十和田産の舞茸が大きさ硬さ共に評判が良かったのですが、生産者の方の後継者難で現在は扱っていないのが残念です。

 

八戸市鷹匠小路 bistro etoffeにて

 

 

 

石久保 美代子(2019年度 運営グループ 総務委員会 H25年01入会) 

全国大会東北八戸大会を経験し、八戸のさらなる可能性に気付き、自分らしくできるまちづくりに挑戦しようと、2018年は60周年準備委員会でも幹事を務めるなど、委員会の要として活躍。

 

 

大石 裕美(2019年度 運営グループ 総務委員会 H29年01月入会)

県外出身で仕事をする場所として八戸を選び、はっちの広報担当コーディネーターとして現在のはっちのコンセプトづくりに尽力した。現在は主にチラシやポスターなどのデザインを担当。デザイナー目線で八戸を見つめることで、地域の魅力に関心を深めている。

 

 

 

大沼 るみ(2019年度 未来グループ 未来ビジョン発信委員会 H30年04月入会) 

一次産業が盛んな地元にこそこれからの可能性があると信じ、株式会社仙台屋の事務として、地域の飲食店へ安心・安全な 野菜、果物を届けることで、外食産業をサポートしている。