womenomics

トークテーマ「こどもとわたし」

 

womenomics(ウーマノミクス)とは、woman(女性)とeconomics(経済)を組み合わせた造語です。

就業する女性が増えることで、企業活動の活性化や消費の拡大といった効果が見込まれ、社会や経済が活性化するという考え方から生まれました。

八戸青年会議所では、仕事や育児、家事、まちづくりと、バイタリティにあふれる女性メンバーが多数在籍しています。

さまざまなライフワークを両立させながら日々を奮闘する女性メンバーが、いま考えていることとは!?そして、これからの夢や目標とは!?-。思う存分にトークしていただきます。

 

 

 

青少年育成と青年会議所活動―。

子どもたちのみらいをつくる

 

 

~わたしの現在~

 

瀨知:40年間、私は人と比べると本当にいろんな経験をしてきたと思います。17歳のときに大学受験に嫌気が差し、高校を中退して東京に行き、17年間、アンダーグラウンドな仕事をしていました。2014年に八戸に長期で戻ってきたときに、八戸が昔と違って面白くなっていると感じたことをきっかけに、これは東京でやっているより八戸でやったほうが楽しいなということで八戸に戻って来て6年目です。歌手、司会、デザイン、パフォーマンス、イベント企画とさまざまやらせていただき、2018年10月には、鷹匠小路金剛ビル2階にバー「サロンドソフィエンス」をオープンしました。私は、元々引っ込み思案で、色々考えて発言できなく、運動が苦手な子どもでした。小学生時代はトランペット、中学生時代は合唱部をしていました。父が画家もやっていたので、小さい頃から教えてもらいデッサンをしていましたね。

 

小池:私は八戸青年会議所で青少年育成委員会に所属していますが、本業は市内の調剤薬局で薬剤師をしております。小さい時はあまり目立つ子どもではなかったですね。父が八戸青年会議所の事業に参加していたことがきっかけで、青少年事業のキャンプに行ったり、ペットボトルでロケットを作ったり、おまつり広場で遊んだりとイベントが楽しかった思い出があります。私は仕事で学校の薬剤師として、薬とはどのような物か、正しい薬の使い方などを保健体育の時間に出張授業を行っています。これらの活動で感じることは社会情勢の変化ですね。例えば、子ども達だけでは外に出ないとか、公園にも親が付き添って行くなど…そういうことから大人としても青少年育成委員会としても大事な役割があるのではと思っています。

 

 

〜青少年とわたし〜

 

瀨知:私たち青少年育成委員会は、子どもと接することが非常に多いのですが、先日、子どもたちにまちの魅力に触れてもらおうと「ラブはちフォトリンピック」を開催しました。参加者の子どもたちは、自分たちで相談してルートを決めて、バスに乗って、楽しんで積極的に事業に関わっていました。「すごく疲れたけど、もう一回やりたい!」という声が多数ありましたね。チェックポイントの銅像の前でポーズを真似て撮影したり、自分達で工夫してルートを考えたりと目一杯楽しんでいました。もちろん競技なので、順位は出るわけですが、最下位だから「なんだよ」とかもなく、それぞれが積極的に事業に参加したことで、みんなが楽しめたように思えます。

 

小池:私たちが小学生の頃は自分たちだけでバスに乗って出掛けていましたが、いまの子どもたちはそういう経験はあるのかな?と考え、このラブはちフォトリンピックが生まれました。安全面を確保するため、青年会議所メンバーが付き添いました。子どもたちは自分たちで考えてルートを決めて市内の寺社仏閣や観光地などをバスでまわるのですが、私たちの予想を遥かに超えていました。地元で知っている場所に行くのかなと思ったのですが、関連性のない遠くの行きたいところに行ってましたね。行きたいところに着いて行き詰ったら、子どもたちだけで話し合いバラバラな意見をまとめて、「こうやって帰ろう!」と計画していました。最近の子どもたちは正解が分かるまで周りを伺ってしまい、意見を言いづらくなっている気がします。自主性を持って、自発性に意見を言えていたことも良かったなと思います。こうした機会が少なくなっている一方で、子供たちのポテンシャルは高いと思います。

 

瀨知:新しい気付きもありましたね。実は昔、子どもとどのように接していいか分からなかった。でも、八戸青年会議所で子どもと関わることで、子どもたちと素で喋りあえることに気付きました。無理に子どもを意識した言葉遣いをしなくてもいいんだなと。

 

小池:ラブはちフォトリンピックは、アンケートに同じチームで付き添った青年会議所メンバーの名前が複数上がっていて、「また一緒に周りたい」という声が多数ありました。親でも先生でも親戚でもない良い距離感がある大人というのが新鮮だったのだと思います。

 

瀨知:ラブはちフォトリンピックのように子どもと一緒に遊ぶくらいの感覚で色々な事業を開催していければもっと地域も良くなると感じました。例えば、大人と子ども、おじいちゃん、おばあちゃんと子ども、外国の方と子どもなどの交流があれば、地域の交流として良いかもしれません。大人も交流できるので、子どもにとっても新鮮な気がします。

 

小池:子どもたちにとって、生まれた場所や関わる人はすごく大事な要素ですよね。私は子どもたちが八戸を離れることがあっても八戸を好きでいてほしいと思います。10代後半になると、就職、進学で地元を離れる方が多くなると思うのですが、外の地域に行ったときに「八戸ってこういう場所があるんでしょ?凄いね」と聞かれても知らなかったことで会話が途切れてしまう…これって悲しいことだと思います。「それ知ってますよ!それはね…」と話せるくらいに、八戸のことを詳しく知っていてPRが出来るようになれればいいですよね。私も大学生の時に、「種差海岸って凄いよね!」と言われたときに、当たり前過ぎて良さが分からず、困ったことがありました。今は種差海岸のことが好きですし、朝ヨガに行くことも気持ち良くて好きです。身近すぎて良さに気付きにくいことでも、子どものうちに色々な経験をして知ってほしいなと思います。

 

瀨知:八戸に観光に来た方に「八戸は何も無いのに・・・何をしに来たの?」と答えるご年配の方を見かけることがありました。そうはなってはいけないなと。なので、子どもたちには、どんどん外を見て、そして八戸に帰ってきてほしいと思いますね。

 

 

 

〜多子社会実現にむけて〜

 

川上:私は八戸青年会議所から、日本青年会議所の多子社会創造会議という一つのチームに出向しています。子どもを産み育てるためにはどうしたらよいかを考えるチームで、少子高齢化の課題をクリアしていくというテーマがあります。

 

私は子どもが3人います。子どもたち全員のPTA活動をしていたのですが、下の子のPTA活動をしていたときのクラス数の減り方に驚きました。そして自分でできることは何かないかな、というタイミングで多子社会創造会議のことを知りました。子どものほかに、孫も2人いるので、多子社会には貢献しているし、趣旨も分かるかなと思い出向を決めました。

 

私の子育ての信念は否定しないことですね。応援してあげると絶対違う。子どもたちは、全部肯定されて育ったので、伸び伸びしているのだと思います。娘が以前、付き合っている彼氏と別れたときに、家から私が切り盛りするokirakuというお店まで走ってきて大泣きしたことがありました。お客さんが大勢いたんですが、お客さんも優しくてなだめてくれて良い思い出です(笑)。

 

 

いま住んでいる地域も繋がりが強くて、町内のみんなで子どもたちを育てようという雰囲気があります。町内会のイベントで面識ができた地域のおじいちゃん、おばあちゃんなんですが、学校に登校するときに挨拶をしてくれます。ところが、おばあちゃん達は喋りたいから、話が止まらなくなってしまう。「おはよう」だけで前に進めないんです(笑)。おばあちゃん達の話に足が止まるであろうから、5分前には家を出る習慣ができました。話さなきゃいけない環境というのがあると思います。

 

今の子育て世代の方たちが豊かであれば、子育ては大変だと言わないですよね。okirakuでは120回以上毎週、続けてやっている人気の合コン企画があるのですが、それがきっかけで結婚された方、子どもが生まれた方もいます。最初のスタートは何か盛り上げたいな、というのがきかっけでしたけれど、いま考えると多子社会の実現に貢献しているかもしれませんね。私たちが住む地区の子どもたちも20歳になったことで、okirakuに来てくれるようになりました。恋愛相談から親の相談など。この子たちが豊かな世代になれるように、これからはもっと悩んでいる方の聞き役としてお手伝いをしていきたいですね。

 

 

 

 

 

小池 麻琴 (2019年度 人財育成グループ 青少年育成委員会 H30年01月入会)

 

 

こいけ薬局で薬剤師として、お客様に合った薬剤を提供することで八戸市民に笑顔を届けている。地域の健康のために活躍される傍ら、本年は青少年育成委員会の副委員長として、ラブはちフォトリンピック、第16回フレンドシップ2019PEEWEE国際アイスホッケー八戸記念大会運営を通し、青少年育成活動に取り組んでいる。

 

 

 

川上 希美 (2019年度 多子社会創造会議出向 H30年01月入会)

 

おきらく亭の店長として、合コン等のイベントを開催。多くの企画を催し、若者が集まる憩いの場所を提供している。酒処okirakuでは主催のカップリングパーティーを企画、最近では百石町におきらく亭もオープンさせ、地域の魅力を創出している。八戸青年会議所では青少年育成委員会に所属し、自身も3人の子育てをしている経験をもとに、本年は多子社会創造会議へ出向して、日本の少子化と対峙している。

 

 

 

瀨知 素子 (2019年度 人財育成グループ 青少年育成委員会 H28年09月入会)

 

夕方の情報番組わっちではリポーターを務められ、昨年はサロンドソフィエンスをオープン。歌手、デザイナー等、マルチな才能を発揮し活躍している。本年は青少年育成委員会の委員として、マルチな才能を生かした青少年育成活動に取り組んでいる。